不要端末の廃棄
古いスマホ・ガラケーをドコモショップで処分してもらった。自分と家族の古い端末が溜まっており、一念発起して複数台持ち込んだ。
スーパーや家電量販店などに設置されている小型家電リサイクル箱と変わらないと思っていたが、思いの外手厚い対応だった。
まず、SIMやSDカードは徹底的に再チェックされる(恥ずかしながら私のガラケーにmicroSDカードが一枚残っていた)。
次に内部の端末管理バーコードを読み取り(恐らくドコモが販売した端末のみ)、調査と記録をされる、一覧表が出力され、破壊処分の同意の署名をする。今回は両親の端末も混じっていたが、本人でなくても受け付けてくれた(ただ、支払いは別でも家族割のメンバーではあるので、それが考慮された可能性は否定できない)。
最後に、目の前で端末(の電源ボタンとそれ以外のどこかの計2箇所)に専用のパンチで穴を開けて破壊し、起動できなくして終了であった。意外だったのはここで、破壊はデータを復旧できなくするためにメモリを狙うのではなく、起動できる端末として転売するのではないかという疑いをかけられないために電源ボタンを狙うというところだった。
ちなみに、バッテリーを取り外せないスマホはバッテリーを損傷して発火するリスクがあるため穴あけはしないとのことだが、今回は興味本位で全部分解した際にバッテリーを外しておいたのでいずれも穴を開けてくれた。サイドに電源ボタンのあるスマホは電源ボタンを狙えないので電源ボタンの根本に位置する基盤を破壊していた。また、カメラボタン等でも電源が入る機種もあるため、全てのサイドボタン(の根本の基盤)を破壊していた。
どうせ都市鉱山として回収される処分をするのなら、ドコモショップに持ち込むのはおすすめできる。ただ、端末処分のための訪問でも「このアプリを入れてくれたら〇〇ポイント贈呈」の売り込みはされる。
わざわざ人が作り出した問題に取り組まされるという拷問
出向先での業務は、人為的に生じた課題への対応が多い。例えば、「組織がこう変わったからこれをしないといけない」、「あれをすることになったからこれをしないといけない」、「誰が来るからこれをしないといけない」といったものだ。逆に言えば、(特にメリットもないのに)「組織を変えなければ」、あるいは「あの人が言い出さなければ」生じなかった課題だ。
一方、研究現場で扱っているのは自然法則で生じることが運命づけられている課題で、それに自然法則の範疇で挑んでいるのだ。だから、本当の意味での裏技は存在しない。一見裏技に見えても、人間が認識しにくかっただけで自然法則に則っている超正統派な正面突破だ。
翻って人為的な課題は、真の意味での裏技が存在する。例えば、偉い人を説得して組織変更をやめるとか、やらなくていいと言ってもらえばそんな課題はなかったことになり解決する。人が作った問題に取り組んでいるおままごとだから、やめることだってできるのに、わざわざ課題を作っているだけなのだ。
我々科学の世界に生きている人種には、こういう問題に取り組まされるのは大変なストレスだ。
エキスポセンター
つくばエキスポセンターに初めて行った。
プラネタリウムは、宇宙についてのオリジナル番組的なものを鑑賞したが、とても良かった。技術的にも興味深いものだったし、視点も構成もとても素晴らしかった。子供もまったく飽きる素振りを見せずに真剣に見入っていた。こんなに素晴らしいものをエキスポセンター独自で制作しているのは驚いた。
プログラムは定期的に更新されるので、ぜひまた見に行きたい。
科学展示もなかなか面白かった。ややレトロに感じられる部分もあったが、やはり現物(ないし模型)を見て初めて実感できる面白さを実感した。例えばスパコン京のラック内部が斜めになっているのは初めて知ったし、理由を読んでさらに実物(切断模型)を見ると感覚的にもとても良く理解できた。
研究提案書
特定の大学等の共同研究者とペアになっての共同申請のみ可能な競争的研究資金が、締め切り直前になってふとストーリーが浮かんで書けそうな気がした。ので、金曜の午後に一気に申請書を書き上げて大学の先生に持ちかけたところ、快諾してくれ、週末に申請書の修正案も作ってくれ、金曜言い出しからの火曜申請がかなう見込みとなった。
多少無茶でご迷惑をおかけすることになったが、研究予算のストーリーは突然頭にボワッと浮かんできて、書けるときに書く、というところを理解してくれて実際に付き合ってくれる仲間(仲間と言っても、自分の指導教員でもおかしくないぐらいの年齢差はある先生)はとても貴重だ。感謝。